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デザイン業界の歩き方

若手デザイナーの為のライフハックメディア!デザイン業界で楽しく働くヒントをお届けします^^

デザイナーの【悩みどころと逃げどころ】

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「世の中の“あるべき論”に囚われず、自由に生きたい」

と考えているデザイナーさんは多いはず。寧ろ“あるべき論”に囚われていたら何も生み出せない職業ですよね?

 

デザインはアートや芸術の要素を含みつつも、本質的にはガッツリ「経済活動」。経営やマーケティング・ブランディングなどとも切っても切り離せないお仕事です。

 

「やりたいデザインがある。でもクライアントから求められるデザインは違う」

「短期的に収益を狙うデザイン多くない?でも長期的な視点だと正解は違うよね」

「仕事は効率的にした方が良い。でも泥臭く創作しないと得られないものもある」

「デザインにはとことん拘りたい!でも拘ると忙しくなって死にそうになる・・・」

 こんな葛藤を抱えながら働いている人がほとんどではないでしょうか?

特に20代は本気で悩まれると思います。

 

今日はそんなデザイナーさんにお勧め本のご紹介させて頂きます。

日々お仕事をしながら感じる「本当にこのデザインでいいのか?」という悩みや、「これからの自分のキャリアをどうしよう?」と迷っている人にとって、これからの人生をどう過ごすべきか考えさせてくれる良書ですよ。好きなことを仕事にしようと思ってる人・好きな事を仕事にしている人は必読すべき本だと思います^^

 

【悩みどころと逃げどころ】

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

 

著者は、ちきりんさんと梅原大吾さん。

 

ちきりんさん:プロフィール

関西出身。証券会社勤務、米国留学、外資系勤務を経て2011年から文筆活動に専念。05年開設の社会派ブログ Chikirinの日記は日本屈指のアクセス数と読者数を誇る。『マーケット感覚を身につけよう』ほか著書多数。 

 

梅原大吾さん:プロフィール 

 1981年青森県生まれ。14歳で格闘ゲーム国内最強となり、17歳で世界大会に優勝。2010年米国企業と契約を結び、日本人初のプロゲーマーとなる。著書『勝ち続ける意志力』はビジネスパーソンからも高く評価される。

【プロフェッショナル】ウメハラ 梅原大吾【オープニング】

 

プロ格闘ゲーマー界で『神』と呼ばれる梅原大吾さんの特異な生き方から、社会派ブロガーであるちきりんさんが「いい人生とは何か?」をインタビュー形式で引き出していきます。お二人をご存知ない方は是非上のリンクからブログ・動画を見てみて下さい。かなり面白い思考・経歴の方々です^^

 

この本の論点

「学校って行く意味ある?」
「結果が大事?プロセスが大事?」
「効率的に働くべき?それとも泥臭く上を目指すべき?」
「やりたい事があるのは本当に幸せなのか?」
「辛かったら逃げてもいい?」
「良い人生はどこにある?」
こんな問いかけを読者に投げかけ、2人の考え方からヒントを得られる内容となっていますます。今の時代。興味深い論点ですよね^^?そして当然ながら、結論も一つではありません。
 
ちきりんさんは「いい学校からいい会社」という学校エリートの道を歩んでこられ、最近大きな船を降り回り道をしながら『マーケット感覚』を磨かれてきた人です。言うなれば効率よく仕事をするプロ中のプロと言っても良いでしょう。
 
一方、梅原さんは学校エリートとは全く正反対のアウトローな生き方をしてきて成功されています。効率は敢えて捨てているらしいです。ぼく自身、ゲーマーではないので梅原さんの事はこの本を読むまで知らなかったのですが、読み終えてプロ格闘ゲーマーとデザイナーは似ているなと感じました。全く違う職業ですが共通点が沢山あるんですよね。。。
 
あなたも今、一時。デザイナーの【悩みどころと逃げどころ】を一緒に考えてみませんか?つらつらと書いていきますが、共感してくれるデザイナーさんがいると嬉しいです^^
 

プロ格闘ゲーマーとデザイナーの5つの共通点

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デザイナーはプロゲーマーほど、エッジの効いた職業ではありませんが本質的にいくつかの共通点があります。とりあえず5つ共通点を感じたのでご紹介◎

①格差が激しい職業

両方とも成功すれば大きく稼げる。一方、ブラック労働になる可能性も高い職業です。
デザイナーには学校教育でいう所のエリートが少ない=労働力を搾取される傾向が残念ながら存在します。海外のデザイナーと比べると日本のデザイナーの地位は、どうしても低いと感じてしまいます。。。
職業選択の際にギャンブル的要素が少なからず含まれるでしょう。
 

➁学校教育的価値観では学べない職業

日本教育の特性上『デザイナー教育』は難しいと言われています。
デザイナーには梅原さん的生き方。普通の人とは違った視点、アウトローな要素が求められる職業です。ゲーマーを目指す人と同じく、デザイナーを目指す人は学校教育に馴染めなかった経験があるはず。日本の学校教育に疑問を感じながら小さい頃を過ごしてきた人もきっと多いですよね?
 

➂経済性との対立

美しさや心地好さなどデザインには理屈で説明できない領域が多分に含まれています。
「考えるな!感じろ!」という奴ですね(笑
しかし製品として開発する際には、論理的に経営者、クライアントを説得しなければいけない場面も多々あります。なんたって、予算を握っている方々に納得して貰えないと開発費が出ないですからね。
 
このデザイナーに求められるこの2つの能力は完全に相反するものではないですが、同じ器に容れられるものでもありません。日々葛藤しているデザイナーさんも多いでしょう。
お金を管理している学校的価値観から外れざる負えない部分もあるので、必然的にお金を稼ぐ事が難しい人も多いです。(権威付けされないと大変な職業という部分で、プロゲーマーと共通しています)
 

④「好きな仕事」だと思われる辛さ

横文字職業に憧れる人って多いですよね?
ミュージシャンであったり、アーティストであったり。プロゲーマー然り。
デザイナーも同じで「なんとなくカッコ良さそう」という気持ちでを志す人が多い職業です。しかし才能、向き・不向きがキッパリと分かれ、途中で違う道を選択する人も多いです。「好きな仕事」だと思われるが故に、「逃げどころ」に迷う人も沢山いるんですよね。。。
 
そして、好きが故に根性論・ブラック労働を受け入れがち。
過労から体調を崩してしまう人も少なくありません。

実際、僕の妻もグラフィックデザイナーとして下記の様な環境で6年間働いていましたが、一年前から心身共に健康を害してしまい、現在休職を余儀なくされています・・・頑張り屋で直向きな良い人が損をしてしまう環境が無くなる事を心の底から願っています。。。きっと同じような境遇の方もいるでしょう。体力勝負な職業でもあるので、体が弱い人は上手く力を抜いて逃げる必要があると思います。

■月120時間超えの残業はデフォルト

■忙しい時期は週3で事務所に泊まり込み

■土日出社あり

■残業代は勿論なし(みなし20時間)

■レッドブル多飲

 

⑤必要な無駄が存在する職業

根性論・ブラック労働は危険だからやめた方が良い。。。とは思うし、それも大切なのですが、効率よく仕事をするだけでは、スキルアップやキャリアアップは望めないというジレンマもあります。
 
この本を読んだ時、学校教育や仕事への向き合い方という視点では、多くのデザイナーの方は梅原さんに共感すると思います。きっとデザイナーとして突き詰められる人は効率を度外視して【解けない呪い】に掛かった如く、制作に取り組める人です。
 
ですが、実は僕個人的には圧倒的にちきりんさんの境遇に共感してしまいます。
無理やり教え込まれる勉強は大嫌いでしたが、試験や受験で要領良く点数を取る事は割と得意だったんですよね。。。受験や就活が大変だともほとんど感じた事が無かったりします。(だから全く正反対の生き方をしていた妻に惹かれたのかもしれません)
 
しかし、最近はそこに僕のデザイナーとしての限界を感じています。。。
何事も要領良くできる人はある程度のレベルまでは比較的簡単に到達するでしょうが、成長は何処かでピタッ止まってしまう気がします。やっぱり、人生、無駄に足掻かないとダメになってしまう部分は大きいでしょう。
 

悩み続けるべきか?逃げるべきか?

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■効率を度外視して自分の世界の中で足掻きながら、それでも手が届くか・届かないか分からない頂きを目指し、悩み続けるのか?
 
■効率良く仕事をこなし、自分の長所を存分に活かせる「勝てそうな市場」を見つける為に日々様々な方向にアンテナを張り、「良い逃げ場」を見つける努力をするのか?
 
↑ここがまさしく、デザイナーの悩みどころと逃げどころでしょう。
 
前者は効率が求められる今の経済市場では、お金になるまで時間が掛かりすぎるかも知れません。労働環境はブラックに染まり途中で心身共に病んでしまうかもしれません。それでも結局その頂きまで到達出来る人は0.1%いるかいないかという厳しい世界。。。
 
時には、自分を守る為に逃げる必要がある場合も多いです。
そんな時は、後者の様に「視点をずらして考える」と良いのかもしれませんね?まぁ、自分の特性を知った上で、どちらかに軸足を置きつつバランスを調整していくのが良い生き方に繋がるのだと、ぼくはこの本を読んで感じました^^
 
 
日々闘っているデザイナーという立場から同業のデザイナーさんにエールを送るとしたら「足掻け、逃げるな!」と言いますが。。。
傷ついたデザイナーの妻を持つ夫の立場からでは「辛かったらすぐ逃げろ、楽に勝てる道は幾らでもあるよ」と励ましたいです。。。
 
人生に一つの正解はないですね。デザイナーの生き方も一緒。
お互い良いデザイナー人生を模索しながら、楽しく歩んでいきましょう(=^▽^=)ノ
 
悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

悩みどころと逃げどころ(小学館新書)

 

 

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