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デザイン業界の歩き方

若手デザイナーの為のライフハックメディア!デザイン業界で楽しく働くヒントをお届けします^^

『デザイン単価を下げられ収入が減った…』個人に出来る危機管理

東京オリンピックのロゴ問題から始まり、最近デザイン業界に対する逆風が吹いていますね。。。デザイナーにとって、ここ数年は試練の時なのかもしれません。

 

先日もデザインロゴの制作費をめぐる炎上が起こりました。。。
「くまモン」などを手がけている有名なデザイナー、水野学さんのデザイン事務所「good design company」がデザインしたロゴ制作費に対して、「不当に高すぎる」と奈良県の市民団体が住民起訴を起こした案件です。

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http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/22/is-the-nara-logo-design-too-expensive-_n_12130574.html


デザイナーであれば、色々感じるところはあるでしょう。。。
個人的には、下記のロゴマーク製作費用の比較一例などは酷いバイアスがかかっているので、デザイナーとして、心穏やかに受け止めることは難しいですね。。。

 

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https://mobile.twitter.com/kawata_hiroshi/status/775908726394019840

 

しかし、あくまで部外者なのでここでは、この案件について「ロゴデザインの製作費が不当に高いのか?それとも妥当なのか?」結論は出せません。

 

ただ一点言える事があるとすれば、起訴を起こした市民団体は「有名デザイナー」という社会的強者を責めていると認識していると思いますが、実は「有名では無いデザイナー」という大多数の市民の収益にまで大ダメージを与える事案となっていると認識しておいて欲しいと思います。(一部のデザイナーは社会的弱者といって良いほど、劣悪な環境で日々耐えなければいけない現実も認識して欲しいのです)


そして、今回の件でデザイナーとして受け止めなければいけないのは、この個別問題の行方では済まないですね。デザイナーが真に受け止めるべきは『今の日本はデザイン制作費をできる限り下げよう!という強いバイアスが社会全体に渦巻いている』という事実でしょう。

 

「近頃よくデザイン単価を下げられる…」
「今月、デザイナーとしての収入が減ってしまった…」
そんな境遇の人も少なくないのかもしれません。

残念ながら、『デザイン』を誤認している人が多いんですよね。。。
今後、デザイン業界全体で向き合うべき課題です。


しかし、これはもうしょうがない事なのでしょう。

一般の人々にデザインへの理解が広まるのに掛かる時間は10年単位でしょうか?それとも溝は一生埋まらない???取りあえず今の流れでは相当に時間が掛かりそうですね。


デザイナー、1個人としては「まぁ、こんなものだよね?」と諦めた方が良いと思います。ネガティブな気持ちを抱えていると、デザイン業務にも悪影響が出てしまいますもん。貴重な時間がもったいないです。

 

デザイナーがすべき危機管理

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この問題を『デザイナーとして成長出来る良い機会』としてポジティブに捉えると、やるべき事が鮮明に見えてきます。今後のキャリアや働き方への危機管理はしっかり意識した方が良さそうです。


特に20代、30代の若いデザイナーさんは、日本の現状を真摯に受け止め、行動すべきだと思います。

 

どうやら、今後は『色形など、見た目をデザインするだけのデザイナー』は日本で生計を立てるのは段々と難しくなっていくと予想されますね。。。

これはデザイン職だけに留まらず、時代が進み文化が熟成されるにつれ、そこに住む人々にはより高度なスキルや知識を求められる事は避けられません。ぼくら30代が20歳だった頃よりも、今の若い20歳の人の方が優秀な人が多いのは必然です。

 

なので、今後活躍をしたいと考えている人は、ITに関するスキルや語学など、今後どんな職業でも必要になってくる能力や、デザイン以外の専門知識を身につけられるキャリアを戦略的に選ぶと良いでしょう。

 

『デザインスキル』×『◯◯スキル』=『強力な武器』になります。
第2のスキルを身につけられるとお仕事の単価や収益も増えるはずですよ。
今後は『ダブルスキル』がスタンダードになる時代が来るのかもしれませんね。

 

しかし、「デザインスキルを身に付けるだけでも精一杯だよ。。。」という人も少なくないと思うので、現状では第2のスキルを身につけているデザイナーさんは3割、4割位しかいないのかもしれません。今後はこの割合を増やしていく事が、デザイン業界の労働環境をより良くしていく為に必要だと思います。

 

デザイン単価を上げる為に

『ダブルスキル』のデザイナーさんが増えれば、第2のスキルを身につけた人は勿論ですが、『色形など、見た目をデザインするだけのデザイナー』さんの収入も上がっていくはずです。

ぼくも趣味と実益を兼ねたサイト運営を1人でしていますが、デザインの作り込みなど、正直やりたい事が半分も出来ていないのが現状です。。。将来的にはデザイナーさんに適正価格で仕事を依頼したいと思っています。

「デザイナー出身の人が、後輩のデザイナーに適正価格で仕事を依頼する」という流れがもっともっと増えると良いですね。

デザイナーの仕事を一般の方に理解して貰う為にも、デザイナーはデザイン以外の領域に挑戦し、デザイナーへの仕事を自ら創り出す努力が必要なのだと思います。

 

まとめ

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今は個人でも様々な働き方ができる時代なので、デザイナーという肩書きに捉われる事なく新しい領域にチャレンジしていきましょう。

 

「デザインスキルを極めて一流になる」というゴールと「デザイン以外の能力を身につける」というゴールは等しく、デザイナーの収入をあげてくれます。そして多くのデザイナーさんにとって、実は後者の方が容易なのでは?と、ぼく個人としては考えています。

 

「デザイン単価を下げられ、収入が減ってしまった…」というデザイナーさんが1人でも減って欲しいですね^^;