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【デザイナー・職人の弟子入り事情!】日本の師弟関係:欧米との違い

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日本のクリエイターはもれなく全員【弟子入り】を経験する!?

みなさんもご存知の通り、日本には今なお根強く【弟子入り・師弟関係】の文化が強く残っています。

 

◾️デザイナー

◾️伝統工芸職人

◾️伝統芸能

◾️料理人

◾️大工

◾️漫画家

◾️芸術家

などなど。

 

クリエイター系の職業ではほぼ全て、就職すると同時に事実上【弟子入り】する事になっています。

 

これは「日本の目上の人を立てる文化」や「日本の昔ながらの風習」また「新卒同時一括採用」や「年功序列・終身雇用」などの現在の日本教育・就職システムとも大きく関係しています。

 

そしてこの弟子入り文化のお陰で、

「日本人は職人肌で、完璧で洗練された仕事をする人が多い」

という、海外からの良い評価にも繋がっているのは間違いないでしょう。

日本の質の高いモノづくりを支えています。

 

今日は【日本の弟子入り文化】についてのお話。

特にデザイン業界の現状について紹介しようと思います。

そして、そのメリットとデメリット。

また他の国(欧米)との学校教育や就職事情の違いについても触れていきます。

 

この記事がこれから就職、そして弟子入りを考えているクリエイター皆さんの参考になれば嬉しいです。

 

新人デザイナーの弟子入り事情

【デザイナーの弟子入り】と聞くとまず思い浮かぶのが、「有名デザイナーの元で修行する(彼らのいるデザイン事務所に就職する)」選択でしょう。

 

「憧れの〇〇さんの下で働きたい!」

「仕事の出来る有名デザイナーの下で働けばスキルアップに繋がるはず!」

こんな想いから実際に行動に移し、SNSでコンタクトを取ったり、彼らの会社の門を叩いたりして見事に弟子入り成功をする人もいます。

これぞ弟子入り!といった感じですね。

 

それ以外の就職ではどうでしょうか?

企業のデザイン部や、デザイン事務所などに入社した場合。

「弟子入り」という言葉を直接は使っていませんが「メンター」や「教育担当」「チームリーダー」と言った方々が新人デザイナーのサポート係として会社から任命されます。事実上、この方々が師匠となります。

 

なので、ほとんど全ての新人デザイナーは誰かしら師匠のもとで修行を積むところからキャリアがスタートします。これは他の職業にも当てはまるのではないでしょうか?

 

日本の場合。

高専、専門学校や美術系大学を卒業していたとしても「即戦力」とは中々言えない現状があるので「就職してから仕事を覚える」「新人に先輩が仕事を一から教える」のが一般的です。そしてチームワークや上下関係を重視する傾向が強いです。

 

欧米デザイン業界の実力主義と学歴主義、そして格差社会の現状

欧米にも師弟関係と呼べる関係はありますが、

日本の「就職→弟子入り文化」に対して「就職=即戦力」

上司と部下の関係も縦型序列式ではなく、役職はただの役割分担でフラットな横の関係といった認識の違いがあります。

 

近ごろ日本では「実力主義」を美化する傾向がありますが、ことデザイン業界において欧米の「実力主義」システムが全ての人にとって理想的か?というと、疑問が残ります。

 

「日本の学歴社会は良くない」との声も大きいですが、欧米の学歴社会は日本の比ではありません。

 

親が裕福で、良い教育を受け、高い学費を払い有名大学を卒業しないと中々良い就職先に入社出来ません。競争はかなり激しいです。

 

イギリスの【ロイヤル カレッジ オブ アート】

(Royal College of Art)

 

アメリカの【アートセンター カレッジ オブ アート】

(Art Center College of Design)

 

これらの有名デザイン学校の授業料と課題制作費などを足すと、1年間で500万〜1000万弱という高額な費用がかかります。

 

そして、欧米では日本に比べて人口に対するデザイナー人数比率も少ないです。

なので、欧米では裕福な家庭に生まれないとそもそもデザイナーを目指せないというのが現状でしょう。

 

「実力主義社会」の裏には日本よりも大変な「格差社会」が存在しています。

 

注:補足説明

欧州でもドイツは大学の学費無償で高度なデザイン教育を受けられます。

 

日本のデザイナーの人数が多いのは、日本人の「新しいモノ好き」で「飽きやすい」性質が関係しています。

日本市場のコンテンツ消費スピードは欧米よりも断然早いです。(季節モノのデザイン変更や新製品開発サイクルなど)

その為、デザイナーとしての就職先や仕事が多いというメリットがある一方で、デザイン単価が低くなる傾向があり、長時間働かなければいけないというデメリットもあります。

 

日本のデザイン業界【弟子入り】就職のメリットとデメリットとは?

日本の弟子入り就職のメリット

◾️弟子入りできればお金を貰いながらスキルアップ出来る

◾️日本人の師匠は教育熱心(欧米はより個人主義)

◾️多くの人に(頑張り次第、師匠次第で)チャンスが広がる

◾️平均的に質の高いモノづくりをする人材が育ちやすい

 

日本の弟子入り就職のデメリット

◾️若いうちは給与が低い

◾️一人前と認められるまで時間がかかる

◾️師匠次第で強い上下関係によるパワハラのリスクがある

◾️仕事が見つかりやすい一方、ブラック労働となるリスク

◾️グローバルスタンダードとのギャップ、強いリーダーの不在 

 

↑などの特徴があるでしょう。

やはり何事も一長一短ありますね。

 

まとめ:良い師匠との出逢いは大切です!

最後に。

キャリアをスタートしたばかりの若い頃に受ける師匠からの影響はすごく大きいです。働き方や価値観などその後の人生に大きく作用するでしょう。

 

師匠との出逢は運の要素も大きいですが、良い師匠に弟子入り出来れば将来の可能性は当然おおきく広がります。

 

あなたも良い師匠に巡り逢えると良いですね^^

 

それでは今日はこの辺で。

良いデザイナー人生を!

 

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