季節の変わり目が苦手です。。。
季節が変わると皆の気持ちが変わってしまうから。
季節が変わると皆、少なからず「好み」が変わる。「求めるもの」が変わる。
ぜんぶ変わっちゃう。
自然の力には敵わないなぁ。。。
photo credit: Autumn Shoren-in 青蓮院門跡 via photopin (license)
日本人の気持ちは移ろい易い
デザインの仕事をしていると少なからず「デザイン修正」というものと直面する事になる。デザイナーはたぶんみんな苦労してると思う。
ここ数年で分かった事。
「大きな修正」と季節の移り変わりはリンクしている。
時には180°方向性が変わっちゃう。
季節が変わると皆別人。
ぼくはそれが一番苦手。
一概にデザインといっても様々なジャンルがあるんです。
「開発にかかる期間」も様々。
1日で終わるデザインから年単位の時間がかかるものまで色々です。
ぼくが携わっている「プロダクトデザイン」は開発期間がやたらと長い。
1プロジェクト短くても一年以上は掛かる。(長いと3年位)
関係者も数百人規模になる。
だから季節の変わり目が苦手。
途中で皆の気持ちが変わっちゃうから。。。
気分で「デザイン修正」をしてしまう。。。
気分でデザインすると消耗品になる
移ろい易い心でデザインすると消耗品になる。
寿命が短いデザインが生まれる。
沢山の人の求めている事を詰め込み過ぎるとデザインは病気にかかる。
せっかく長い時間をかけて生み出すものだから、僕は長く生きて欲しい。
他人の気分なんかに左右されない強いものに成長して欲しい。
日本の四季に負けないデザインはどうやったら生み出せるのだろう。。。?
一時の気分に流されない様にするにはどうしたらいいんだろう?
そんな事を考えている今日この頃。ちょうど秋と冬の間。
photo credit: Snow in the Christmassy streets of Trondheim 2 via photopin (license)
ドイツにも四季があるのに何故?
ジャーマンデザインが好き。
外観や形というよりもその思想が好き。
質実剛健で歴史・伝統を重んじる所。
気分に左右されず一歩一歩前に進むその姿勢。
降り積もる雪の様に厚みが増していく文化。
できればそんなデザインがしたいなぁ。。。
たしかに「物足りない」という人もいるけれど、ぼくは今の時代の雰囲気(特に若年層の意識)にジャーマンデザインはマッチしていると思う。変化の激しい時代だからこそ「確かなモノ」にぼくは惹かれる。
ドイツにも日本と同じ様に四季があるのに何故だろう?
不思議だ。。。
日本独特の歴史が原因?
参照:世界史対照年表 / World history timeline : VAD&MEL by ROLLINGTHUNDER
この表はとっても面白い。
日本だけずっと日本。。。
ずっと変わらない国があるからこそ、僕達は移ろう四季をゆっくり楽しめたのかもしれない。。。ずっと変わらない国があるからこそ、日本は移ろい易い文化なのかもしれない。。。
日本は幸せな国だったんだなぁ。。。
これからの未来は?
国境が溶けていく。
それは確実に避けられない事だと思う。
もう経済の世界ではとっくにルールが変わってる。日本も巻き込まれてる。
たから僕らも変わらなくちゃいけない。
国や季節が変わっても残る「確かなモノ」をみつけたいと思う。
まずは日本の四季に負けないデザインをしたいなぁ。。。