デザイナー、企画、コピーライター、アートディレクター、イラストレーター、などなど。
「クリエイティブ職は辛い・・・」と思われてしまう事も多いです。
学生の頃に先輩からそんな話を聞いて「自分はこの職業でやっていけるだろうか?」とビビってしまった経験。
実際に就職してからクリエイティブ職の仕事についていけず「あぁ、自分にはこの職業の才能・適正が無かったんだ・・・」と落ち込んでしまった経験。
これは多くのクリエイターが通る道でしょう^^:
しかし、実際に「クリエイティブ仕事は辛いのか?」というとそうではありません。
当たり前ですが、楽しく働ける環境もあれば、メチャクチャ大変な環境もあります。
今日は「クリエイティブ職は辛い・・・」と噂されてしまったり、そう感じてしまう代表的な原因とその対策を考えていきましょう。
「クリエイティブな仕事は辛い・・・」と感じてしまう原因とは?
まず、人が一番の「仕事が辛い・・・」と感じてしまう原因は何でしょうか?
それはきっと、『長時間労働』と『薄給』という2つの状態に陥ってしまった時だと思います。これはクリエイティブ職だけに限った話ではなく一般的な原因ですね。
それに加えて、クリエイティブの仕事には『独特の文化・価値観』があり、それが肌に合わなくて「仕事が辛い・・・」と感じてしまう人もいるかもしれません。
あとは『人間関係』ですかね。コレはもう言わずもがなですが^^;
それを踏まえて、何故「クリエイティブな仕事は辛い・・・」と感じてしまうのか?具体的に5つの原因を説明します。
①実は下請け仕事も多い
『クリエイティブ』と聞くと時代や文化を切り開いていくカッコいいイメージを思い浮かべる人も多いと思いますが、今の世の中の『クリエイティブ職』と呼ばれる職業の多くが『下請け』という形で仕事をしています。
この『下請け』というのが少し厄介で、下手をすると『良いように使われる立場』になってしまう場合もあります。無茶な納期で依頼されたり、仕事の単価を値切られたり。。。
まさに、『長時間労働』『薄給』というダブルパンチです(汗
中には『下請けの下請け』という仕事もあるのですが、そういう類の仕事はなるべくなら避けた方が良いでしょう。システム上、どうしても薄給になってしまいますし、依頼の伝達ミスなどから発生する修正作業など仕事量も増えてしまいます。
逆に、『自社サービス』や『自社製品』に関わるクリエイティブ職は『長時間労働』『薄給』というダブルパンチを受けてしまうことは限りなく少ないでしょう。定時で帰れる立場の人も多いし、お給料に関しても恵まれているケースが多いです。ただ、就職の難しさというハードルはありますね。
また、『下請け』でもクライアントとしっかりとした信頼関係を築いている会社であれば労働環境は良いでしょう。
就職、転職時には「どのように仕事を受注し、仕事をしている会社なのか?」をしっかりと見極める事が大切なんだと思います。まぁ、実際に働いてみないと分からない事も多いので難しいんですけどね(汗
②スキル習得に時間がかかる
クリエイティブ職の仕事は求められる事が高度なので、20代前半、入社直後などはイッパイイッパイになってしまうのも当然のことです。
『1人で仕事を回せる状態』になるのに平均3〜6年という環境も少なく無いです。
中にはプレッシャーをかけてくる上司もいますが、余り思い詰めずに、一歩一歩進んでいきましょう。
仕事に慣れてしまえばスキル不足から「仕事が難しい、辛い・・・」と感じることは無くなります。
③根性論が根強い
クリエイティブ業界には、兎に角『バイタリティー溢れるライバルが多い』と言うのも事実です。
「時間を惜しまず創作活動をする」
「私生活は捨ててでも良い仕事を取る」
「寝なくても平気な体質(?)」
↑こんなとんでも無い人も少なくありません。
特に現在40代、50代の偉い方々に多い気がします(汗
それ故に体育会系ばりに『根性論』が根強い部分もあるので、その空気が合わない人は辛いと感じてしまうかもしれません。
ただ、この『根性論』は会社毎に温度差があるので、「限界まで創作する奴が偉い!」という文化の会社から、「クリエイターなら私生活も楽しまなきゃね♪」という文化の会社まで様々です。
最近は「根性論はもう時代遅れだよね?」という価値観のクリエイターも増えてきているので、そういう価値観をもった優秀なクリエイターが多い会社などでは『成果を求められる厳しさ』はあっても、『命を削りながら仕事をする』様な状態にはならないと思います。
一緒に働く人たちの価値観は本当に重要ですね?
④成果が働く環境に大きく影響される
クリエイティブの仕事は『自分の趣味嗜好、得意不得意』と『求められていること』に大きくギャップがあるとどうしても成果に繋がりません。
「前職では全然認められなかったのに、転職したら自分の提案がドンドン通ってしまい、今では会社のエース!でも、アウトプットはさほど変わってないのに何故!?」こんなケースも普通にあります。
海外のデザイナーなんかは、本当に『自分のテイストが認められるまで転職を繰り返す』人ももの凄く多いですよね?
今いる環境で仕事が辛いと感じてしまっても、「自分はクリエイティブ職が向いていないんだ」とは言えません。
クリエイティブ職は他の職業よりも『所属する環境や会社に大きく影響される職業』だと認識した方が良いでしょう。
若いうちに何度か働く環境を変えることで、自分にあった環境を探すのも良いですね。
⑤『優秀なクリエイター=優秀な管理職(リーダー)』では無い
『上司との関係』 も仕事が辛いと感じる原因の1つ。
どんな職業でも人間関係が悪いとどうしても辛くなってしまいますよね?
反対に職場の人間関係が良ければ、仕事が忙しくて大変でも案外楽しく働けるものです。
③の根性論のお話とも多少関係したお話になりますが、優秀なクリエイターが上司になった場合に人間関係のトラブルが起こる事が度々あります^^;
優秀なクリエイターの中には、癖が強い性格の人が多いと感じます。
「創作に対してストイック過ぎて、周りがついていけない」
「天才肌故に説明が感覚的過ぎて、部下に意図が伝わらない」
「心が子供な部分も多く、自己中心的」
「チームプレーが苦手で口が悪い」
「時間管理やスケジュール管理が苦手」
などなど。一緒に仕事をする上で一筋縄ではいかない人も少なくいないでしょう。
『優秀なクリエイター=優秀な管理職(リーダー)』とは限りません。やはり完璧な人はいないので仕方ないですね。
「創作活動においての学びを取るか?」
「しっかり管理された労働環境をとるか?」
そんな2択で迷っているクリエイターさんも多そうです^^;
個人的には、20代のうちは過酷な環境でも『優秀なクリエイター』の下で働いた方が良いかな?と思います。そこで実力をつければ、その後の30代で家族のとプライベートの時間を優先して働ける会社に転職したり、個人でお仕事をする道も選べる様になるでしょう。(注:でもストレスがかかり過ぎると人間は心身共に病んでしまうので、どうしてもキツイ場合は勇気ある撤退をしましょう。一旦、体調を崩してしまうと回復まで年単位の時間がかかってしまいます。これは身内の体験談^^;)
まとめ
基本的にクリエイティブな仕事は最も楽しい仕事の1つですが、上記の様に「仕事が辛い・・・」と感じさせてしまう様なトラップは存在します。気をつけましょう(汗
読んでお分かりの通り、『自分の努力でどうにかなるもの』と『自分ではどうしようも無いので、諦めるか、働く環境を変えるべき状況』の2つがありますね。
悩んでしまった時は、今、自分が抱えている問題で一番最初に解決するべき原因を見極めて行動しましょう。
努力でどうにかなる問題であれば、時間がそのうちに解決してくれますが、自分の努力ではどうしようも無いケースの場合は、早めに環境を変えるか?働き方を変えるか?などの対策が必要です。
変化するには多大な勇気が必要なので、多くの人が「仕事が辛い・・・」と感じていても中々行動できないのが現実です^^;
しかし、クリエイティブ職の人であれば「まず自分の人生に対してクリエイティブであるべきだろう!」とも思います。ちょっとストイック過ぎですかね^^;?
でわでわ、今日はこの辺で。
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